自然派ショップ「コノソレナチュラルファクトリー」スタッフブログ

国境の島対馬の地質とは?

 

 

 

本日は対馬の地質のお話です。

 

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対馬の地表の95%は堆積岩で構成されています。

対馬は海の底にあった。

陸地から運ばれた泥や砂が堆積して対馬の原型となって、今地上に現れて、隆起しているということ。

 


対馬の地質

海成層(砂岩、泥岩、互層)

泥や砂の堆積岩だったことが分かっている。

 


一部地質が違うところは?

・千俵蒔山:玄武岩(濃い緑の色の石が特徴)が一部露出している

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鮎もどし自然公園:花崗岩(かこうがん)

 


花崗岩の一枚岩の上を瀬川が流れている景勝地

花崗岩:マグマが地下でゆっくりと冷えてできる岩石

夏などは地元の方や観光客の方で賑わいます。

 

 

 

・白嶽、城山など:石英斑岩(せきえいはんがん)

 

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石英斑岩の岩礁対馬の南の方まで通っており、恐竜の背骨のように対馬を走っています。

 


国指定特別史跡の城山は石塁(せきるい)だけで2、2キロにわたって山を取り囲んでいます。

7世紀後半に築かれた古代の山城です。

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石塁は加工されることもなく、採取された岩石を垂直に近い形で積み上げて、1350年維持されている。古代の建築技術の高さを感じることができます。

 

 

 

堆積岩

監察地:全島

砂岩・泥岩などが地層となり、地表に露出している。「大衆層群」の厚みは5000m以上。大部分が圧力を受け、褶曲(しゅうきょく)=変形している。

 


上県町の女連(うなつら)地区には立派な地層を見ることができます。

変形したり、切り立ったりした地層を見ることができます。

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女連の立岩は堆積岩。本来ならば、堆積岩は海の底に水平に堆積していくはずだが、立岩はほぼ垂直に近い形で立ち上がっている。

 

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対州層群が伝えるもの

対馬の地表95%は堆積岩。

対馬は大陸近くの海底にあり、水が運ぶ砂、泥が堆積する場だった。

 


対馬の地質と日本列島形成史

現在の研究では、1800万年前から1600万年前とされ、堆積期間が200万年間に大幅に短縮。堆積速度が16倍に。

日本海の形成期(2000万年前から1500万年前)と重なる。

 

今回の対馬の地質のお話を教えてくださったとっても興味深い動画はこちらです。↓

 

対馬楽講座」

 


ーまとめー

「穏やかな海底で静かに形成されてきたと考えられていた対馬の原型は日本海が裂開し、日本が誕生するという激動の時代に、時には深海に沈み、またある時には浮上しながら現在の姿になった。地層や岩石は何も語らないが、監察し、学ぶことで対馬の誕生と日本の誕生が見えてくるのではないだろうか」。ーNの世界さんより引用

 


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最後まで読んでくださってありがとうございます。