対馬が壊滅するかとおびえていた台風10号ですが、
風向きのせいか、9号ほど被害はなく、
平和な朝を迎えることができました。
9号の大変な経験があったからこそ、
島の人がみんな万全の態勢で臨んだ結果だと思います。
なにごともなくてよかった…!!!
今回は、対馬より、長崎、五島、宮崎あたりがひどかったそうで、心よりお見舞い申し上げます。
私は今回も事務所に泊まりこんでいたのですが、
前回の教訓もふまえ、事務所は徹底的にガードしました。
今回は、台風対策を中心にレポートしていこうと思います。
応急処置で大工さんにベニヤをいれてもらいました。
これだけじゃ、またゾンビ、くるよね…
ということで、すべての窓にコンパネを張ることを決意。
台風3日前、対馬のお店から対策用品が消えた。
台風来襲の2日前の9/4(金)には、対馬のすべてのお店からコンパネも角材も養生テープも消えてたみたいだから、入手できなかった人たちは大変だったようです。
私たちはお世話になってる大工さんにあらかじめ手配していて、コンパネを12枚も届けてもらうことができました。
窓をガードしよう。
窓に直貼りでもよかったのだけど、今度の取り外しも考えて、コンクリに台木をうちつけ、そこにコンパネを張ることにしました。
対馬の大工さんは全員大忙しだったから、知人のにいさんに無理言って相談。
仕事が終わってからきてもらい、夜、採寸し計画を立てました。
コンパネ板を支える台木には、引っ越し前のリフォーム時に、和室の床下から外した根太を使うことにしました。
テラスにふきっさらしになっていた、角材。
保護こねこの爪とぎにしかなってなかったものが、
こんな形で有効活用できるとは!
(金曜夕方)角材カット。おかげさまで、丸のこ使いもサマになってきました。
(土曜日、朝から)足場のほとんどない中、板打ちつけ作業。
雨はひどかったけど、台風きちゃうからって、めちゃくちゃ頑張ってくれました。
本業も大変なのに、かけつけてくれたにいさん、本当に本当に、ありがとう!!!
コンパネガード、完成!
カンペキなガード。
テラス側も念のため、ガード(北西側)
さらに、テラスの倉庫を船のロープで完璧に縛り上げてもらっていました。
台風10号対策。前回手付かずだったテラスの倉庫、ぐるぐる巻きにしました‼️スタッフのお父さんが船のロープで縛りにきてくれた。
— 對馬次世代協議会(対馬コノソレ) (@conosole) September 4, 2020
重石として青汁の干草ストック110㎏と、創業以来の経理資料∞㎏をいれたよ!どうか無事でありますように。 #対馬 #台風10号 pic.twitter.com/iTVFfmudek
それでも窓が吹っ飛ばされた時のことを想定して、
室内の商品在庫はすべて防水箱にいれて、避難。
窓の反対側の障子戸のガラス部分は「したけダンボール」で両面ガード。
武器を準備
ゾンビと戦うにあたって必要だと思った、武器(備品類)をすぐ取り出せる場所に準備
1) 大きいダンボールたくさん
2)頑丈な押し板になるも
3)カッター&はさみ
4)強力なガムテープ
5)(ロープ…は結ぶの苦手だったので、準備せず)
6)ぞうきん、古布
7)バケツ
8)古新聞
9)室内履き
10)工具類
11)雨除けブルーシート
三日くらい断水と停電が続くことも想定して。
飲み水50リットルくらいと、簡単な調理ができるカセットコンロ、軽食を準備。
ごはんを炊いて、お味噌汁もつくっておいた。
商品の原料ストックを守るため、
冷凍ストッカーの入り口の霜をとって、パッキンがピタッと閉まることを確認した。
これで、万が一停電が続いても、開けなければ、3日くらい大丈夫。
対馬市の避難所の状況
対馬市では交流センターティアラや市役所などを避難所として開放したみたいだけど、日曜の午後の時点であっというまに満員になって、厳原では清水が丘体育館、厳原小学校、厳原中学校、まで避難所が増えたらしい。
ティアラでは、400人くらいすし詰めになってるそうで、それはそれで、大変そう。
私も、避難するか事務所を守るか直前まで悩んでいたけど、事務所にいることにして、よかった。
万全の対策をして、あとは、待つしかない。
USBライト、手回しラジオ充電器、バッテリーと気圧計も用意して、
windyで風の状況を見ながら、待機。
今回は泊まり込んでくれる戦友が徴集されてしまったので、さすがに一人で立てこもるのは怖くて、友人Ⅱに来てもらった。
夜食のさばパスタがうまかった…!いつもいつも、ごちそうさま!
今回、厳原はほとんど停電もなかった。
暗闇で戦うつもりだったけど、電気があると安心感が違う。
9号のあと、九電工がめちゃくちゃがんばってくれたんだよね。
ライフライン守る仕事のひとたち、感謝!!!
結果、今回は、国道側ではなく、テラス側の風が強かった。
9/7(日)AM5:00くらいからピークがきて、7:30頃の台風の目を経て、9:00くらいまで続いた。
山からの風の音がごうごうすごかったけど、コンパネのガードが完璧で恐怖感はなく、浸水もなかった。
西側にもコンパネ打って、倉庫も縛っておいて、本当によかった。
テラス側(事務所の西側)には、上坂公園のある山がそびえている。
今回は山にあたって、音が反響するだけで、風力自体は弱まったのかもしれない。
あけて一夜。
吹き返しは夜まで続いた。
避難所は9時ころには解散になったようです。
対馬の被害としては…
1、対馬のシンボル「和多都美神社」の海上にある一の鳥居がくずれてしまった。
2、美津島のグリーンパークのヒオウギ貝のステージが崩落した。
8日現在、把握している大きな被害がこれくらい。
ちょっと拍子抜けしたけど、これくらいがちょうどいい。
みんな笑ってまた会えて、ほんとうによかった。
前回の9号はほんとうに怖くてあちこちで被害がでたけれど、
その教訓で、島の人が一体になって、徹底的に対策をしたおかげだと思う。
また台風がくるかもしれないけど、またみんなでのりきっていこう。
(避難所でコロナのクラスターが出ないことを祈ります…!)
さて、仕事、始めるぞ…!