先日、取材の依頼を受けて豊地区へ
目的はこちら↓
生のサツマイモを風通しの良いところに干してあります。
これは「切り干し」という手作りのおやつになるんだそうです。
「切り干し」とは?
対馬で古くから親しまれているおやつ。
生のサツマイモもをしっかり干したものをエンドウマメや小豆を入れて炊き、柔らかくなったところに砂糖とお塩で味付けをして、しゃもじで小さく潰していく。
それを小さな三角のおにぎりのようにしていただくおやつなんそうです。
今はとっても珍しくなった「切り干し」。
作るのに手間と時間がとかかるため、作る方が減ってしまい、今はとても貴重なおやつに。
この「切り干し」のおやつご近所に振る舞われると、それはそれは喜ばれるそうです。
干したサツマイモをよく見ると、中央に小さな穴が空いています。
これは木の柄の先に尖った細い金属が付いている専用の道具(この日はありませんでした)で穴を開けるのだそうです。
サツマイモは穴を開けて、皮を剥き、水につけてアクを抜きて、スライスされます。そして、なんと小さな穴に通すのはカズラ↓
よく見るとカズラは2本に割かれ、交差させながら芋と芋の隙間を作っておられることが分かります。知恵が輝いてる。
発酵したさつまいもの「せんだんご」や今回の「切り干し」。
対馬特有の知恵の詰まった食文化に興味津々です。
対馬ではサツマイモ(孝行芋と呼ばれることもある)がとても大切にされていますが、サツマイモは寒さに弱く越冬できないため、大切な保存食としていろんな知恵や工夫がなされています。
今回は「切り干し」のおやつには出会うことができなかったけど、
「炊く時には見に来ませんか」と誘っていただきました♪
ご親切にいろんなことを教えてくださったおうちの方、本当にありがとうございました。
次回は幻のおやつ「切り干し」に出会えるかも♪
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最後まで読んでくださってありがとうございました。